英検準一級のレベル・難易度を合格者が解説【海外でも通用する】

英検準1級のレベルについて知りたい。どれくらい難しいのか気になる。

英検準1級の受験者の中には、英検準1級のレベル感について知りたい人は多いかと思います。たしかに参考書を開いてみると、よくわからない単語だらけですし、長文は長いし、リスニングは速いし・・・と感じる人は多いかもしれません。

この記事は英検準1級の難しさを実際に合格した筆者が解説していきます。

英検準1級に合格した後に海外に留学しているので、英検準1級に合格することが「どんなに凄いことか」について紹介できるかと思います。英検準1級のレベルを感じ、英検準1級の試験対策に活かしてもらえたら良いかと思います。

英検準1級はどんな試験なのか

私達が普段から受験している「英検」は、正式名称を「実用英語技能検定試験」といい英語に特化した資格試験となっています。簡単にいうと「英語を技能として活用できるか」が問われる資格ということですね。

スコア形式ではなく「級」によってスキルが証明されるテストで5級〜1級が設定されています。1年間を通して3回の受験が可能で、試験に内容はライテイングやスピーキングなども追加され段階的に英語力を測れる試験です。

→ 英検 公益財団法人日本英語検定協会の公式ページ

そんな英検は「公益財団法人 日本英語検定協会」と呼ばれる「日本の英語教育界の重鎮」が運営しています。

日本の中で最も権威ある英語教育の団体が作成しているのばが「英検」と呼ばれる試験です。その中でも、英検準1級は上から2番目の難易度の高いテストとされており、この級の合格することで英語上級者の仲間入りができるといえます。

ではここから、英検準1級の難易度について解説していきます。

英検準1級の難易度・レベルを解説

さここからは英検の中でも「上級」に位置する「英検準1級」の難易度とレベル感を紹介します。

結論から先に言ってしまうと、英検準1級の難易度は海外留学レベルで事前準備として受験しておくと効果的な試験であり、「(海外の)大学中級程度」が適正だと考えています。筆者は英検準一級に合格してから海外に留学しましたし、現地でも十分に生活を謳歌することができました。

そうした経験をふまえて英検準一級のレベルについて論じていきたいと思います。

留学で感じた英検準1級の「実力」

筆者は英検準1級を取得してからニュージーランドへ留学をしましたが、英検準1級の取得はかなり効果的な選択だったと感じています。というのも、英検準1級を対策する過程において留学に有意義なことがたくさんあるからです。

大学留学レベルの語彙力、課題で必ず出ると言っても過言ではないエッセイ、そして授業内での発言(スピーキング)など。英検準1級に合格していたからこそ、高いレベルでもって現地の大学生活を謳歌することができたと考えています。

特に最も有益だと感じたのが語彙力でした。英検準1級で習う単語は海外の大学で利用されている「当たり前の単語」だと感じたからです。つまり「英検準1級の単語が分からなくては、ついていくことすらできない」ということを意味しています。

この点において英検準1級は、「海外留学のボーダーライン」と判断することが出来ます。

また英検準1級の試験内容であるリスニングは、実践的な音声でトレーニングを積むことができるので、ネイティブクラスの会話に対する免疫がつくようになります。

海外留学をすると課題として提出しなければならない「エッセイ」や「レポート」が大変です。

エッセイやレポートは、長さにして1,500word〜10,000wordの量をこなす必要がありますが、この時に英検準1級のライティングセクションが役に立ちます。ボリュームにして言えば、英検準1級で対策するものは遥かに少ないのは確かです。

けれども解答までのプロセスやエッセイの書き方、思考力を鍛えるという点においては勉強になりました。

「英検準1級でエッセイを書くこと」を体験できることは強いと感じました。このような経験から、英検準1級は「海外留学の入り口」であり「ボーダーライン」であると答えられます。

少なくともこのレベルの英語力を身に着けておくことで、外国でも十分に通用するレベルになるという利点があります。

英検準1級とその他の資格

それでは続いて英検準1級のレベルを他の試験と比べてみたいと思います。

国際的な指標である「CEFR」と身近な存在である大学受験、そしてTOEICを比較して、そのレベルを探っていきます。英検準1級は他のテストと比べても遜色ないレベルとなっております。まさに「英語上級者」といっても過言ではありません。ということで詳しくみていきましょう。

英検準1級とCEFR

代表的に使われるのが、英語の能力を相対的に図る指標である「CEFR(セファール)」です。

CEFRとは、「Common European Framework of Reference」の略であり、どれくらいの語学力(特にその語学を使ったコミュニケーション力)があるのか、共通して測る物差しとして欧州評議会(Council of Europe)が20年以上研究し開発した国際基準です。

セファールでは、A1〜C2までレベル分けされており、A1から徐々にレベルが上がっていき、ネイティブレベルはC2とされています。

英検準1級は、B1・B2が適用範囲として指定されています(文部科学省調べ)。その図表は以下の画像を確認してください。

この指標とCEFRの内容を照らし合わせてみると以下のようになります。

セファールにおいてB2とは以下のレベルだと定義されているのです。

自分の専門分野の技術的な議論も含めて、抽象的な話題でも具体的な話題でも、複雑な文章の主要な内容を理解できる。母語話者とはお互いに緊張しないで普通にやり取りができるくらい流量かつ自然である。幅広い話題について、明確で詳細な文章を作ることができる。

英検準1級はネイティブ英語を話す人々の中にいても、埋もれることなく自己主張ができるレベルとなります。こうした指標から分かるとおり<英検準1級は「海外でも通用するレベル」であることが分かります。
参考記事: 資格・検定試験CEFRとの対照表英検とCEFRとの関連性について

英検準1級と他の試験

実際、英検準1級はどれくらいのレベルなのか?可視化しやすくするため、留学や英語のレベル判定に使われるテストとの比較表を作成してみました。

TOEIC TOEFL IELTS 英検
785 – 935 86 – 109 6.5 – 7.0 英検準1級

イギリスを中心とした留学資格として使用されるIELTSでは、7.0がネイティブに近いレベルと言われています。例えば、ニュージーランドの大学だと、IELTS 6.5〜7.0くらいが留学のラインに定められています。

大学留学アイエルツIELTS6.0以上ですが医学部7.0、建築学部7.0、法学部7.0、教育学部7.0、と学部によって更に高いスコアを求められます。 大学院留学も6.0以上ですが入学枠が少ないので6.0が最低条件と考えておきましょう。

出典:一般社団法人 ワーキング・ホリデー協会

TOEFL iBTレベルで考えても、80くらいあれば地方の州立大学に入学可能なので、英検準1級を取得することでアメリカやイギリス、オーストラリア、ニュージーランドといった海外の大学へ留学できる可能性も見えてくるかもしれません。

地方州立大学であれば、IBT61点、中堅大学でIBT80~90点、難関大学でIBT100が一つの目安となりそうです。

出典:アメリカ留学ネット

こうして他のテストとくらべてみることで、はじめて英検準1級の難しさは分かってきます。英検とその他の試験を横断的に比較したいなら以下の記事もチェックしてください。

TOEICについては多少バラツキがあるが、個人的にはTOEIC800点くらいに落ち着くのではないかと考えています。これは自分の経験でしかないが、英検準1級合格時に受験したTOEICテストでは840点を取得することができました。

そうした経験から英検準1級に合格したので700点後半〜800点くらいになると思います。

世間の英語力を考えたら英検準1級のレベルは上位数パーセントとなるのは分かるでしょう。それでは、英検準1級で問われる分野とレベルについて説明していきます。

英検準1級とTOEICは「英検準1級とTOEICの難易度・換算得点の比較まとめ」でも解説しています。

英検準1級と大学受験

大学受験と英検準1級は似ている部分がありますが、大きく違っている部分もあります。特に近いのがリーディングのレベルですね。英検準1級の長文問題は大学受験の長文問題にとても近いと思っています。

ただし語彙問題は大学受験よりも難しいです。同様にリスニング、ライティング分野も大学受験より難しく感じます。したがって英検準1級は大学受験よりも難しいということができます。長文問題は近いものがあるので、基礎力を身につけるのには良い練習台となるでしょう。

このサイトでも大学受験用の問題集「やっておきたい英語長文700」をオススメしています。

created by Rinker
¥975 (2020/04/02 23:42:07時点 Amazon調べ-詳細)

英検準1級は大学受験よりもレベルの高い内容となっているのです。それは総合的な英語力が必要とされるからかもしれません。英検準1級は大学受験と海外大学卒業レベルの中間くらいに位置しており、「海外大学の入学レベル」だと思っておけば良いかと思います。

英検準1級で問われる分野と対策

それでは、英検準1級で問われる試験内容について少し説明していきます。

  • リーディングパート
  • リスニングパート
  • ライティングパート
  • スピーキングパート(面接)

パートの特徴を説明することはしないが、とにかく問題の質が高いとでも思っておくべきです。全体的にレベルが高いのは説明していますが、その中でもリーディングパートが一番の壁になるでしょう。

また英検の定番問題である語彙問題もかなり難しく、初見で全ての問題を解くのはまずムリです。私が英検準1級の勉強をはじめたときは「2割の正答率」もありませんでした。

英検準1級の長文問題は英検2級と比べて長くなり、語彙レベルも遥かに高くなります。

問われる分野についてまとめてみたので参考にしてください。

英検準1級で問われる分野:政治、経済、ビジネス、芸術、言語学、教育、科学、医療

以上が問題になる可能性のある分野となります。過去問題や予想問題でも分かるように、英検準1級でつかわれる長文問題は学術論文のサマリーに近いので、専門性も高くなり読み解くのを難解に感じると思います。

英検準1級の長文問題は、英語の知識や能力だけでなく、時事問題や幅広い知的好奇心を問われるということです

英語だけを勉強するのではなく、本や新聞から情報収集をしっかりとしておく必要があるということ。こうした専門的な内容への対策はZ会が発売している「話題別英単語リンガメタリカ」がオススメです。

created by Rinker
¥1,320 (2020/04/02 11:59:49時点 Amazon調べ-詳細)

読み物として興味深いだけではなく、専門分野のボキャブラリーや社会分野に対する知識を吸収できる良書です。

それ以外にも日頃から新聞やニュースに目を通すなど、広く社会の関心を養っておく必要があります。

英字新聞(Japan Times)やアメリカのカルチャー誌『TIME』やイギリスの経済雑誌『The Economist』を購読するなど、時事問題を英語で触れておくことも対策として効果的です。

英検準1級の対策では日常に英語をできるだけ取り入れるようにしてください。

まとめ

英検準1級の難易度は高く、筆者の経験を踏まえても「海外大学への留学レベル」が妥当かと思います。

英検準1級のレベル感として適切なのは「大学中級レベル」ではありますが、これは日本の大学中級レベルではなく「海外の大学中級レベル」だということを忘れないでもらいたいですね。

つまり、英検準1級のレベルは十分に高く、英語上級者に求められるスキルだということです。英検準1級は必ずしも合格できる試験ではありませんが、一つ一つを乗り越えていくことでいつか「必ず」合格できる試験です。

決してやった気にならず一つ一つを積み重ねていって合格に向かって突き進んでもらいたいです。

そんな英検準1級の勉強方法は「【保存版】絶対に合格する!英検準1級の勉強法まとめ【合格者が解説】」で解説しているので参考にしてもらればと思います。